ひなママさんのどっちにすすむ?

2人の子育てや子育てに関する情報を発信。普段のちょっとイイナをつづりたい。

緊急帝王切開になった理由 出産は命をかけていると言い切れる

私が、長男を出産した時のことです。

f:id:hinamamasan:20170123010302j:image 

予定日よりも、約3週間前。そろそろ出産が近づき、緊張感も出てきて準備を始めた矢先の出来事。

お腹が痛い。痛くて痛くて、たまらない。病院の検診で痛みを医師に伝えた。医師は、「前駆陣痛だね」「まだまだ、本当の陣痛はわかるから」と軽くあしらわれた。

 

その痛みは日に日にひどくなった。大きなお腹の右下がキリキリ痛い。毎日、夜中も眠れず食事もできない痛みが襲った。病院にて、再度痛みを伝えるが聞いてもらえない。呼吸をするのも生きているのも辛かった。毎日、時計しか見ていなかった。座っても寝ても・・・痛かった。我慢も限界になり、1晩入院させてもらった。しかし翌朝、前駆陣痛だから帰るようにと病院を追い出された。

そして、5時間後。自宅で経験したことのない激痛を感じた。痛みで叫んだ。お腹を包丁で刺されたような痛みだった。

病院に電話したら「何分間隔ですか?」と聞いてくる。「間隔は無い!」と叫び電話は私の手から落ちた。その時、自宅には誰もいない。救急車も呼ぼうにも携帯を握る力もないほど激痛だった。

 

病院に行った。救急車は絶対に使いたくなくてタクシーで。後から思えば…救急車使うレベルでした。

到着後、痛みを医師に懸命に伝えた。

その医者は、「この子大げさや」「切るのはな・・・」とあしらわれた。60代のじいさん医師だ。偉い人らしいが、私には嫌なじいさんにしか見えなかった。

確かに、子宮口は開いていない。陣痛もきていない。だが、死にそうな痛みは何?と言いたい。

「もう切ってください!」「もう無理です!」

この言葉を聞いてくれたのは一人の看護師さんだけでした。その人は、痛がり方が普通じゃないと医師に言ってくれたんです。

 

そこから、レントゲンしたり血液検査したりと時間を取られてやっと「緊急帝王切開」。病院について3時間後にやっと手術室に入れた。

麻酔は局所麻酔。意識がはっきりしている。医師が、お腹を切る感覚もわかった。

医師は、お腹を開腹してびっくりして「え!?」「これは痛いでしょ?よく我慢したな」「アッペだ」と。

私は、意味がわからなかった。でも、多少医療用語は知っていたので「アッペ」と言われて「虫垂炎」だと直感した。

私の、お腹の中は盲腸が破裂を起こして、膿が腹膜に溜まって大変なことになっていたんです。医師は、とりあえず子供を取り出した。子供は泣かないのでお尻を叩かれていた。そして「外科医を呼んで!」と指示をした。

夜間だったので外科医もすぐにつかまらず、40分ほどはそのまま待った。

医師の到着から、麻酔は全身麻酔にしてもらい「腹膜内の洗浄が始まった」

そこからは、意識がなくなっているのですが。長い手術でした。

 

命は落とさずに済みました。敗血症になっていなくてよかったと別の医師に言われた。そう、本当に命に関わる事態だった。

そして、子供も無事でした。

 

しかし、私は怒りと悲しみしか残らなかったんです。あれだけ1週間以上も前から痛い痛いと(虫垂炎)外来で訴えたのに、前駆陣痛だとか大げさとか笑われ。あの時の悲痛な叫びになぜどの医師も「他の病気を疑う」ことをしてくれなかったんだと。死んでいたらどうなっていたんだろうとさえ考えた。

 

私は、命をかけて長男を生みました。死ぬ手前まで行きました。

女性が、出産をするということはそうゆうことなんです。命かけて新たな命を産むのです。

 

産後は、麻痺性の腸閉塞になり1週間も何も食べられなかった。一気に体重は元に戻った。私の体は点滴や薬、ドレーンで管だらけ。トイレもいけなくカテーテル。腕は点滴交換ごとに血管が潰れていきあざだらけ。だけど、授乳の練習もちゃんと真面目にした。食事をしていなくてもおっぱいは出るんだ・・・と感心しました。

 

「虫垂炎で盲腸が破裂して腹膜炎を起こしたお産」あまり例のない珍しいお産。今でもあの日の痛みは覚えています。

 

少し重たい内容ですいませんでした。

医者には、患者の言葉に耳を傾ける姿勢があって欲しいと切に願います。