子供が吃音かもしれない。私の体験談を継続して記録していこうと思います。現在も私の子供には吃音があります。こちらの記事の内容は、あくまで我が家の体験談。お子さんにより、状況・環境・治療法・効果は様々です。吃音かもしれないと思ったら、まずは、言語聴覚士・心理専門の方などに相談してください。市町村によっては、保育園・幼稚園・小学校・中学校と言語聴覚士や心理士の先生が連携して支援していたりします。まずは、身近な人に相談することをお薦めします。
吃音かもしれない?まずは相談からはじめました
冒頭にも記載しましたが、もし「吃音」かも?どうしよう・・・と悩まれていましたら身近な人や自治体にご相談ください。私は、長男が3歳の頃、言葉は話しますが、そこまでしゃべる方でもなく、やや気になってはいました。4歳になる前から、急に言葉につまり始めました。話し始めに詰まるのです。「れ、れ、冷蔵庫にね」と。そう「吃音」です。もちろん、私も吃音自体は知っていましたし、なぜかな?妹が生まれてストレスなのかな?私の接し方が悪いのかな?主人の接し方かな?保育園でなにかあるのかな?様々なことに自問自答し始めました。そして、インターネットで毎日検索するするようになり、情報も様々でよくわからなくなりました。そうなんです、ネット上の体験談は正解ではありません。お子さん一人ひとりが個性があるように、吃音も個人差が大きいのです。他人の子の体験談は我が子にはあてはまりません。
そこで、保育園に相談することから始めました。園長先生は、数多くの子どもたちを見てきた経験から様々なことを教えてくださいました。実は、吃音って多いんですよ。過去にはこんな子も・・・と親身になってくださいました。そして、私の不安や吃音に対して思うことや質問については、言語聴覚士に聞くのが一番良いと自治体に属している言語聴覚士さん・心理の先生を紹介してくださいました。私にとって、言語聴覚士・心理の先生との出会いでどれだけ救われたことか。
言語聴覚士・心理士・支援センターと一緒に吃音に向き合う
言語聴覚士・心理士と個別で面談をする機会を保育園からいただきました。保育園には、自治体に属している言語聴覚士・心理士がスムーズに保育園・幼稚園から小学校に上がれるように配慮が必要なお子さんやそうでないお子さんも含めて定期的に訪問があるそうです。この訪問により、小学校への伝達、配慮の必要なお子さんの状況確認、保育園の様子を自治体として確認をしているようです。実際、この先生方が定期的に保育園を訪問していることは一般の保護者は知らないと思います。知る必要もないですしね。どこの自治体もそうなの?と聞かれるとそこは差があるかと思います。私は、この定期的に訪問している言語聴覚士・心理士の先生と数回面談をしています。これは、あくまで希望制です。保育園から「この日、先生が来ますが会いますか?」と時々、声をかけてもらいました。回数は多くないですが、家庭での状況を言語聴覚士や心理士さんに相談できる場は貴重でした。先生方に言われたことは、「ネットなどはもう見ない方がいいですよ」でした。調べすぎてわけが分からなくて・・・と話したところそう言われました。ただ、薦めるとすれば、菊池良和先生の本は良いかもしれないと聞きました。医師であり、先生自身も吃音だという方の書籍です。この先生の本を数冊読みました。夫婦ともに読み、学びました。
各自治体の発達支援センター に通い、何をするのか?
言語聴覚士・心理士・保育園の先生から、まずは「発達支援センター」に行きませんか?どうですか?と提案いただきました。発達支援センターで個別に訓練や相談が受けられます。ただし、予約制なので通うのが大変です。どうしますか?って聞かれました。迷わず通います!と言い放ったのは言うまでもありません。母として、なんとかして息子の吃音を減らしたい、欲を言えば治ってほしい、将来が心配でならない・・・自分が原因かもしれない・・・息子に申し訳ない・・・。やれることはなんでもやります!母としてそうなりますよね。
息子が、発達支援センターに通い始めて1年半が経ちました。まず、発達支援センターで何をするのか?身体の検査から始まり、知能検査までいろんな検査(テスト)を各項目行いました。初めての日、いきなり1人で知らない先生とテスト。たくさんの質問を受けたようです。その頃はまだ4歳でした。きっと不安だけどよくわからなかった様子でした。どうして、こんな検査をするのか?私の憶測ですが、吃音と発達障害との関係なんだと思います。吃音は発達障害の一つ、吃音以外の発達についてもしっかり見極める必要があるわけですね。検査の結果で、訓練の方針を決めるわけですよね。息子の検査結果は、その時の年齢月齢よりも高かったので、正直安心しました。言葉以外の面も、親としては関連付けて心配になります。
私(時々パパ)と息子の発達支援センターでの訓練は今も続いています。これまで、いろんなことをしてきました。言葉の読み書きや物語の組み立て・絵を見て状況を話す・会話・ゲーム等など・・・月に1度の訪問ですが、毎回バラエティーにとんでいます。なので、楽しく通えているのも幸せなことです。先生は、固定になっていてずっと息子の変化を見てくれています。いろんな相談も聞いてくれます。私にとっては、相談できる人がすぐ近くにいて、しかも定期的に会うことができていることが本当に恵まれていると感じました。通い始めてよかったです。
吃音の訓練を継続中、6歳になりました
6歳になった長男。もう小学校の入学が見えてきました。保育園の環境から小学校という大きな世界に飛び込みます。学校という環境で、息子は大丈夫なのか?からかう子も必ずいるだろう、その時どう対応するように話そうか?いじめられる原因になったらどうしよう・・・。自身の吃音にも自覚があるはず、そろそろ親子で吃音について話すべきか?そんな葛藤の時期を迎えています。
息子の吃音は、今もなお続いています。すごくスラスラと話す日もあれば、すごく吃音が強い日もあります。ですが、年長になり自信がついてきたのでしょうか?ものすごく話します。ずっと話しています。友達とも先生ともよく話しています。つまらない意味のない話も多くて男子らしい会話です。よく笑うし、ふざけて楽しくみんなと仲良くしています。私が感じるように、園長先生からも「年長になってからものすごく喋ってきますよ」と言われました。子どもの発達や変化ってわからないものだな・・・いろんな可能性があるな・・・だから、継続して根気よく向き合うことの大切さを感じました。
小学校との連携がこれから必要になります。自治体の力・学校の先生のお力を借りながら息子の吃音に向き合いたいと願う私です。
まだ、訓練が続いている我が家ですが、吃音かも?と不安になり、早期に相談して、訓練などを継続して受けることができてよかったと感じています。吃音は言語聴覚士の先生に相談するのが一番良いと思います。周りのママ友に「こうすればいんじゃない」「こういうのがよくないのかもよ」と言われるかもしれません。それはそれとしてありがたく聞くようにして(中には良い意見もたまにあるかもしれません)、その意見に悩んだり落ち込んだりせずに、言語聴覚士に相談しましょう。もちろん、心理士の先生はお母さん自身の精神面のフォローもしてくれます。自然に治る子が50%と言われていますが、今、もし悩まれているなら、身近な言語聴覚士に相談することを私はおすすめします。
我が家も、これから吃音がどう変化して、息子にどのような影響を与えるのか不安で仕方がありません。ですが、家族でできること・してあげれることを最大限実行していきたいと思います。