ひなママさんのどっちにすすむ?

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くも膜下出血で救急搬送、意識不明でも手術の連続!退院と転院・母の闘病記

2020年2月初旬。母と孫たちが遊んだ翌日に、67歳の母がくも膜下出血で倒れました。くも膜下出血で倒れた後の闘病生活を記録します。現在も寝たきりであり、意識不明の闘病中。急性期病院から介護療養型病院や施設を探した経験。同じような状況の方の参考になれば幸いです。

 

くも膜下出血、3人に1人は亡くなる怖い病気

くも膜下出血で倒れて、救急搬送。発見までにそれほど時間が経ってませんでした。1人暮らしの部屋で倒れていました。妹が、施設の人から電話を受けて、慌てて一人暮らしの母の家へ。倒れた母発見。嘔吐して倒れていました。激痛で苦しかった様子。発見時はすでに意識不明。

医師からは、3人に1人は亡くなる病気が、くも膜下出血だと教わりました。救急搬送されても3人に1人は亡くなります。その中の、1人は寝たきりなどリハビリを必要とする障害が残る人。そしてもう1人が、元の生活に戻れる人となるそうです。この極端な数値、かなり怖い病気であることがわかります。

救急搬送先病院で、対応しきれず都内の急性期の病院へ搬送。姉妹ともに駆けつけました。すぐに、破裂部位の手術かと思いきや…当日は、脳に溜まった水(水頭症)を急遽ぬくための管を頭に入れる手術のみでした。この手術だけなのに、5−6時間ほど待ちました。脳の手術は、長いことを知りました。

 

くも膜下出血破裂後の2週間は24時間目を離さない

倒れてから数日は、毎日病院へ行き呼びかけました。ですが、意識が戻りません。呼んでも触っても反応はない。先生から、脳に刺激を与えないために薬で眠らせていると言われました。部屋も光の刺激が入らないよう電気は消してカーテン閉めて、薄暗い部屋でした。倒れてから、2週間…意識なし。寝たままでした。人工呼吸器をつけて、点滴も管もたくさんつけて苦しそうな2週間。両腕もベッドに縛られてました。動いて、管が取れたり、機材をひっぱったり、脳の刺激にもなるからだそうです(もちろん同意書は書きました)

2週間、ICUと24時間看護のナースステーションの直ぐ側で、管理してもらいました。

 

危険な2週間を超えてコイル塞栓術

破裂後の2週間は慎重に管理、そして2週間経過した日に、破裂した箇所の大きなコブ(脳動脈瘤)に対して、コイル塞栓術で手術を行いました。カテーテルにて行うことができました。母の脳動脈瘤は、脳の中心部にあり非常に厄介な場所で、頚椎動脈が1本ふさがっているそうで、非常に困難な手術でした。手術は6時間以上かかりました。途中、肺に痰が入り、無肺症で肺の処置に時間がかかったと医師は言っていました。無事にコイル塞栓術は成功しました。難しい場所で今までどこの医師もオペは…と濁すような症例。今回、都内の医師でしたが、すごい医師!?と感じてしまいまいました。良い先生に出会えました。

 

髄膜炎を起こし、脳脊髄液が溜まる、シャント手術も受けました

髄膜炎という感染症を起こし、抗生剤投与。髄液に脳に通していた管から感染したのか、バイキンが入ったそう。なので、しばらくは炎症反応が下がるまで、ずっと点滴を受けていました。炎症の数値が下がったので、水頭症の手術へと進みます。その前に、気管切開の手術も受けて、人工呼吸器を外しました。苦しそうな顔が少し穏やかになりました。意識が不明でも、ありとあらゆる手術をしてくださるのが急性期病院。

そして次のステージへ

脳室に溜まった水を、抜く手術。「シャント術」がやっと実施されることになりました。脳室に溜まった脳脊髄液を腹腔へ流す手術。脳からカテーテルを腹腔へ通します。耳の後ろにバルブを留置します。手術は無事に終了。あらゆる手術や処置を受けて。都内の急性期病院にて、やれるだけのことはすべてうけさせていただきました。本人は、意識なく寝たきりですが、最大限の延命と手術を急性期病院にて受けました。都内の病院の脳外科の医師は、とてもドライでとても親切でした。無駄がなくて、的確。急性期病院なので、医師や看護師はとにかく忙しい。話すチャンスを得るのが大変でしたが、医療の技術はとても高く、母は運が良かったと思います。

 

 

急性期病院から療養型医療施設病院へ転院

70日間、都内の急性期病院に入院し、療養型の医療施設病院へ転院しました。転院先は、姉妹で数件見学に行き「ココがいい!」と意見が一致した施設に決まりました。療養型病院も多種多様で雰囲気も全く違います。価格もすごく異なります。療養型施設を決めたときの体験記は、別記事にて記載しますね。施設選びって本当に難しい〜。

見学時に、7人が待っています。お待ちになられますか?と言われたのですが、運よく隣のリハビリ病棟にベッドの空きがでたので、転院はすぐにできますよと連絡があり、スムーズに、退院から転院となりました。姉妹で、よかった〜とホッとしました。職員が忙しすぎて、医師や看護師にも話しかけにくい急性期病院よりも、療養型の施設はゆったりとしていて家族も、心がせかされません。病院医師が、施設探しに何日もかけてはいけない、良いと思っても空きが無ければ、2番めに良いと思ったところがすぐに入れるなら、すぐに決めたほうが本人にとって良いと言われました。その時は、稼げない患者は、不要なのかな?どんどん重篤な患者が来るから、早く出ないといけないかななどと、追い出される気持ちでしたが…短時間で5件を見学して、すぐに決めたのが本当に良かったです。

 

現在、また肺炎を起こしていて、油断はできませんが、なんとか生きています。シャント術をしてから、目が開くようになりました。驚きました。70日経過して、初めて、母が目を開けた!医師も、見えてるのか、意思があるのかはわからないけど、たまに開くようになりましたよと教えてくれました。私の声が聞こえてるのかもわかりませんし、見えてるのかもわかりません…でも、命ある限り、近くに寄り添い、共に奮闘している現在です。

 

私達と同じように、くも膜下出血にて意識障害が残ってしまうという現実を、目の前にされている、ご家族がいるかもしれない。私の母の病気の発症から手術、転院にいたる状況が少しでも誰かの安心や参考になると嬉しいです。

 

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