MIU404の最終回。最終回の予想外の展開は、本当に圧巻でした。最後までハラハラドキドキさせられた。見ごたえ十分の最終回。みなさんは、どう感じましたか?2019年から2020年の現在につながった瞬間。2020年はどうですか?オリンピックはどうなった?誰も予想しなかった2020年となっていた。マスクが日常、そんな世の中も。最終回の感想です。ネタバレ・あらすじは、ご注意ください。
最終回、薬の幻覚・夢でよかった
最終回、どうでしたか?本当にクライマックスだと感じるテンポの良さと、仕掛けに圧巻でした。久住(菅田将暉)は、最後まですべてを見透かすことが出来る、腐った社会を笑いながら、自在に操れるそんな男だった。何が目的だったのか?自分の生い立ちから、世の中に対する復讐なのか?楽しんでいるだけだったのか?久住(菅田将暉)の物語が見てみたくなった。
久住(菅田将暉)は自家用フェリーで、伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)にドラッグを吸わせて、幻覚を見させた。その時、何度も日時が出てきた。明らかに「夢、幻覚」を想像させた。志摩(星野源)が、久住の仲間にやられて血まみれで倒れていた。そして、志摩は「殺すな…」と言う。伊吹(綾野剛)は、たまらず久住(菅田将暉)を殺す…「伊吹が久住を射殺!?やめてくれ!」最悪の結末じゃないか!っと誰しも感じた。
あの瞬間、まさか!と誰もが引き込まれた。
よかった…夢だった、二人がドラッグで見た夢・幻覚。過去のトラウマが共通の夢を見させた。あのまま、伊吹が久住を殺したら…そうだ、ガマさんのことがある。伊吹は決して、久住は殺さない。最後まで、そんな流れだった。伊吹も志摩も、過去を乗り越えるべく、信頼できる相棒に出会い、もがき苦しむ。お互いがスイッチになり、良い方向へ変化した。
このドラマは、菅田将暉の登場で、菅田将暉に注目が集まりがちでしたが、伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)が、現代社会が抱える問題を丁寧に訴えかけ解決していく、ストーリー。最終回、罪を犯した久住は「罪を償う」。罪を償わさせることの意味。生きて償う。伊吹が、最後まで久住を守った心境がわかる。
久住(菅田将暉)の表情がたまらなく良かった。「俺はお前たちの物語にはならない」久住らしい言葉でした。伊吹(綾野剛)・志摩(星野源)・久住(菅田将暉)この3人の戦いの続きがまだまだ見たくなりました。
野木亜紀子さん脚本は、社会問題をリアルに描く
MIU404が、回を増す毎に注目を集めたのは、やはり脚本家野木亜紀子さんの注目する、社会問題が今の世の中にぴったり当てはまるからかと思う。そう、私達が感じる世の中の問題を、私達の目線で描いてくれたから。だから、共感も多くて、感動も多くて、心にささる言葉が記憶に残る。
SNSの危険性、偽のニュース、パワハラ、マネーロンダリング、外国人労働者などなど、リアルすぎるぐらいリアルだった。弱き者へ光を当ててくれる、そんな脚本だった。
ナウチューバーのレックのような、無責任に情報を発信することの罪深さや、世の中に与える影響。良いことも悪いことも、紙一重。ドラッグも、最終回には、船上で薬を楽しむ若者が描かれた。そんな奴らに久住は見向きもしてもらえず、皮肉だった。
見えない社会問題…社会が目を向けて多くの人が関心を持つべき問題。だからこそ、引き込まれたんだと思う。
女性隊長が、様々なやりにくさを感じる点も同じだ。多くの女性の共感も受けたと感じる。
2019年から2020年へと
2020年、人々はオリンピックを楽しみに待ちわびていた…しかし、コロナウィルスという突然現れた敵によって、世の中は一変した。オリンピックも延期となるなんて、誰が予想していただろう。MIU404の撮影も進まず、思い通りに制作も進まずで大変だったと思う。このドラマは、そんな現在につなげてくれた。ここから、伊吹と志摩はスタートだ。ゼロからのスタート。相棒ととともに。
九重は地位を利用して賢く生きる。陣馬さんは、目覚めて仕事復帰。ハムちゃんも幼稚園の先生に戻れる、外食も出来るようになった。みんな、ハッピーになれた。
夢オチの最終回は、感じ方はそれぞれです。最終回、限られた時間で最大限の描き方は素晴らしかった。MIU404が、1話1話重ねてきた事件と社会問題。総合的に見て、見ごたえのあるドラマでした。
すでに続編を期待してならないですよね?伊吹と志摩の新たな物語に期待せずにはいられません。MIU404ロスです。
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