ドラマ「コウノドリ」第4話は「自然分娩 良い母親になるためのリスク」
今回は、トーラックを希望する妊婦さんの心情や取り巻く家族について。そして、産科医と新生児医の人手不足の現状がリアルに描かれました!現実にいつも近くて、リアルです。コウノドリの制作の方々が産婦人科の現状を本当によく調べて制作されています。
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トーラックって何?ブイバックとは何が違うの?
トーラック(TOLAC)とは「Trial of labor after cesarean section」
一度帝王切開で出産した妊婦が、経膣分娩(自然分娩)を試みること。
トーラックは妊婦さんの子宮破裂以外にも、赤ちゃんの脳性麻痺など様々なリスクがあるため、実施できる産院・病院は限られている。
ブイバック(VBAC)はトーラックが成功した場合を指します。
第4話のゲストママは、安めぐみさんと木下優樹菜さん。
安めぐみさんは、トーラックを希望する妊婦の心情をしっかり熱演!!最後まであきらめない強い母です。
安めぐみさん演じる蓮。子供を愛せていないんじゃないか?帝王切開で出産したから?だから、陣痛を経験して産道から赤ちゃんを産みたい!そうすれば愛せる。と強く思う母。帝王切開で私も出産しました・・・蓮の気持ちすごくわかります。
帝王切開って、やむなくそうなった・・・という方が大半だとおもいます。母体や胎児の安全を考えての選択。自然分娩の予定からの緊急帝王切開やリスク回避の予定帝王切開など。妊婦さんは、初めての経験なのに、選ぶことのできない選択を迫られる・・・それが現実なんです。
帝王切開後は、術後の激痛との戦い。術後に腸閉塞なんて起こしたら大変です(私は2回も術後腸閉塞で長期入院)。
帝王切開が「楽」。麻酔してもらってるから、お産の痛みを知らないよね。なんて言う人が、妊婦さんの周りにはいるんです。こんな、心無い言葉が母親を苦しめるのです。
そんな気持ちになっている人がいたら聞いて欲しい「サクラ(綾野剛)」の言葉!
帝王切開も立派なお産です!
陣痛中も「頑張って下から産むの!頑張って産んでいい母親になるの!」の叫びに何とも言えない気持ちになりました。つらすぎます・・・こんな母親の気持。長女の涙「ママ・・・頑張ってる・・・」の小さな声に涙が出てきました。
十分頑張ったよ、蓮はいい母親だよとパパ。
そして、緊急帝王切開に変わりました。
サクラ(綾野剛)言葉はほんとうに素敵な言葉です!!
どう産んだかよりも、どう思って産もうとしたか・・・その思いは赤ちゃんに伝わっています!みなちゃんにとっても赤ちゃんにとっても世界一のお母さんなんです。
感動のシーンでした。
自然分娩から緊急帝王切開にきりかえての出産は成功しました。ペルソナのように、緊急帝王切開が即座に行える病院であることもトーラックの条件です。新生児科(小児科)の医師が在籍していることも条件だと思います。リスクのある出産に対応できる病院設備と医師が重要。
サクラと四宮(しのみや)の対立!?
サクラ(綾野剛)と四宮(星野源)は、またもや対立!?そうなんです、コウノドリ2(続編)では、この2人の対立するシーンが本当に盛りだくさん。星野源さんが逃げ恥でブレイクして帰ってきたこともあるのでしょうが、とにかくコウノドリ1の頃から、四宮(星野源)の存在感たるやすごくあるんです。四宮ファンは多いハズ。
今回は、トーラックを希望する妊婦さんに対しての考え方が真っ向対立。そうですよね、正解はないんですから・・・。
四宮はリスク回避と医師不足を考える派
四宮は、「サクラ、そうゆうのほんとあきれるわ。お前のその優しさのせいで、妊婦はもちろんおれたちも余計なリスクを背負わせてるんだよ」この言葉も重いです。
サクラ(綾野剛)は、妊婦さんの希望に添ってあげたい派
トーラックの成功率とリスクをしっかり妊婦に説明した上で蓮(安めぐみ)の希望を尊重した。このドラマでは、視聴者妊婦さんに勘違いや間違いを伝えてはならないのでしっかりリスクや事実を丁寧に描いています。
カンファレンスでも、皆の前で対立するシーンも描かれました。
四宮「医師も時間も足りない、この現場の状況でトーラックの希望を優先するのは難しい。夜間や休日に子宮破裂を起こすともっとリスクを伴うことになるそれでもトーラックを優先するのか?」N(NICU)も麻酔科も困惑気味。
サクラ「僕らの仕事は、妊婦にトーラックをとやめさせることじゃない。人が少ないから、忙しくて余裕がないから、妊婦の希望に添えないなんて、根本が間違っているんじゃないかな?」
今橋先生は、ご家族の希望を尊重とまとめる。安心の言葉でした。
現実は四宮。希望はサクラ。
小松(吉田羊)は「最終的には妊婦さんのこと家族のことを誰よりも考えてる。二人共正しい。」
小松さんって本当にいいキャラですね=。
人手不足の産科・新生児科(小児科)についてもリアルに!
慢性的な人手不足との産科と新生児科(小児科)
日本の産科は、まさにこのドラマと同じもしくはそれ以上に過酷な状況で産科医は働いています。夜中に、緊急搬送の妊婦・緊急帝王切開(カイザー)。お産は、予定通りにはいかない。お産が何名も重なることは日常茶飯事。産科医は、家に帰ろうとした瞬間に呼び出されそのまま勤務ということも。新生児科(小児科)医師も・・・
人手不足を補うために今橋(大森南朋)は、他の病院を駆け回っていた。
新生児科の今橋(大森南朋)も、父親。娘の誕生日に急遽帰宅できなかった。そう、他人の子供を助けるために、自分の子供に接する時間はとても少なく、家族との関係も描かれた。
そして、産婦人科医師の倉崎も出産後に子供がN(NICU)。産科医の出産。四宮との関係が夫婦!?なんて、白川先生は勘違いしていましたが・・・この2人の行方もきになります。倉崎(松本若菜)は離婚もしている産科医のようですね。産後、すぐに復帰できないことにも悩んでいた。
星野源さん、優しい顔と冷たい顔が本当に上手いです。
そうです、そうです、
木下優樹菜さんはトーラックを希望して第二子をブイバック成功されています!
本当に大変なお産だったと思います。子宮破裂のリスクとの戦い自然分娩されています。木下優樹菜さんがこの第4話のゲストに選ばれた理由はそこなんでしょう。
今回の木下優樹菜さんの役は、新生児科にいるベビーが急変した時に夫婦で旅行に行っていて、ベビーに異変が有り医師に怒られる役。
白川(坂口健太郎)は、「ここは託児所じゃありません。ベビーシッターでもありません。早くここを出て、自分のおうちに帰れるように頑張ってます。ご両親からの愛情を楽しみにして日々戦っています。もう家族なんです、夫婦ではなく家族で楽しむことを考えてみて下さい」優しい先生ですよ白川先生。
パパ役がフジモンに見えてきたのは私だけ??制作の方もフジモンっぽい役者さんにしてきましたね(笑)
コウノドリ第4話は、産婦人科のリアルな人手不足とトーラックについて詳しく描かれました。
第5話は、
サクラ(綾野剛)の元に診察に訪れた妊娠27週の妊婦、西山瑞希。
診断の結果、切迫早産の可能性があり急遽入院することに。同じく切迫早産で入院している妊婦、七村ひかるの病室に小松(吉田羊)が瑞希を連れてくる。同じ境遇の2人はすぐに意気投合し仲良くなるが、そんな中、瑞希の赤ちゃんに予測できなかった事態が…白川(坂口健太郎)が見ているベビーは下屋(松岡茉優)が3日前に緊急帝王切開した超低出生体重児の翔太くん。翔太くんは早期に手術の必要があるが、両親は帝王切開になった経緯に納得出来ず、今橋(大森南朋)に手術をしないと告げる。
赤ちゃんと一緒に生活していく家族のため、下屋はある行動を起こす─
今後の見どころに、四宮と吾郎(宮沢氷魚)の新旧ジュニア!?研修医の吾郎は産婦人科になることを最後に決断するのでしょうか??親が産婦人科医という共通点のこの2人から目が離せません!!
しかし、宮沢氷魚さん。なんて読むの??「みやざわひお」と読みます。
父親は、元BOOMの宮沢和史さん!母はタレントの光岡ディオンさん!確かに面影あります!高身長でカッコイイ!モデルさんしているんですね!本格的に俳優さんとして今後が期待の方ですね!!