ひなママさんのどっちにすすむ?

2人の子育てや子育てに関する情報を発信。普段のちょっとイイナをつづりたい。

親の呼び寄せで注意したいことは?介護を視野に入れた覚悟も大事

田舎に親をおいて、離れて暮らす方は多いかと思います。私も同じです。私自身が姉妹で話し合い、親を実家から姉妹の近くに呼び寄せた事例を元に、体験談をまとめます。呼び寄せたことで、母が2度倒れた時に命を救えました。呼び寄せたことは、間違いでなかったと感じます。悩まれる方の参考例として読んでいただけると嬉しいです。

 

親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版

親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版

  • 作者:太田 差惠子
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2018/11/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

親を呼び寄せた経緯と実体験

私が親を呼び寄せる事になった経緯は、父親が62歳で心筋梗塞で突然死したことがきっかけでした。もともと、病気がちだった母親。父の死で更に様子が、おかしくなりました。このまま、一人暮らしは危険だと判断したのがきっかけです。

以前から、病院の医師から手術と治療方針を説明するから、来て欲しいと連絡があるたびに、東京から大阪に数時間のためだけに通いました。加えて入院の面会に行ったり。はたまた、セカンドオピニオンをと病院を回ったり。会社員であり2児の母の私には、大変でした。

 

父も疲れ果てたのか倒れました。その後、母の一人暮らしは、危険でしたので…姉妹と家族含めて話し合い、呼び寄せることに決めました。何が危険かって?脳動脈瘤が脳にあり、いつ倒れるかと危険もあり、火事や詐欺・引きこもり・認知症と問題点が多々あり決断。

「おいでよ」と口で言うのは簡単だけど、大きな覚悟を姉妹で決めて約束しました。親の介護を見据えての覚悟です。

 

呼び寄せで注意したポイント、姉妹の約束は裏切らないことでした

「近くにおいでよ」と口で言うのは簡単です。どうか、口先だけで言うことは避けてください。家族全員が理解して、先々を見据えての約束が、大切です。

最初に、姉妹で約束しました。一緒に親の世話はしよう。お互い助け合おう。絶対に転勤や引っ越しなどで、「お互い裏切らない」て約束しました。お金に困ったら、可能な範囲で助けようと、お金の話も姉妹でしました。

 

最初に決めたのはこのような内容。兄弟・姉妹でも、言葉で話すのって大事です。

①週に1回・月に何回は親に会いに来ること。

②母の言いたいことややりたいことは聞いてあげよう。

③役所・施設・病院など連携機関は、分担して対応しよう。

④母の病状や様子は報告しあおう。

⑤お金の管理は姉妹でしよう。

呼び寄せに関して、私達娘が考えてる内容を、母親に丁寧に説明しました。ですが、母は嫌がりました。そりゃそうです、住み慣れた土地・人間関係・思い出を奪うことになります。そして、何より「不安」しか無いわけですから、高齢で見知らぬ街になんて行きたいわけがありません。

そんな、嫌がる母親が「関東に引っ越し」を決めたのは、やはり私達からのしつこい説明だったと思います。「不安」が先に立つわけなので、困ったときは、私達がなんとかするから、私達が見るから、安心して出てきてほしいと説得しました。

介護になっても寝たきりになっても、見るからね、なんとかするからね。友達に会いたいときは連れて行くからね。と約束したら、不安はいくらか減り、本人自身が納得して決断しました。

重要なのは「本人が行くと決断すること」です。後で、「来い」と言われて出てきたら、「放置だった」や「子は無関心だった」となると、来なければよかったとなりますよね。親の放置は、お互いに不幸になるので、それだけは避けなきゃと常々思っています。それだけ、責任と覚悟が伴うこと、親の人生を変えてしまうことだと私自身もすごく考え悩みました。

 

引越し後に2度救急搬送、呼び寄せは正解でした

母を関東に呼び寄せて、賃貸に居住させました。同居はしませんでした。お互いに同居は疲れると判断したからです。妹のすぐ近くに住むことで、緊急事態の対処や日常の確認をお願いしました。妹のほうがやはり負担が大きくなるので、私も率先して役所関係や書類など、離れていてもできる事はするようにしました。私も、定期的に、母の元へは行くようにしています。電車含めても1時間半はかかりますが、時間があれば行くようにと思っていないとつい行かなくなります。仕事帰りに、行くようにして終電で帰宅したりと、できる限り顔を見に行ったり、電話はまめにして安否確認もします。

 

呼び寄せ後、母は2度倒れました。これも、妹の発見が早く、命がすぐに奪われる事態にはなりませんでした。2度目に倒れたときは、くも膜下出血でした。即死もあるような病気ですが、なんとか命はとりとめました。今、なんとか生きている状態で病院に入院しています。近くに呼び寄せておいてよかった、妹に発見してくれてありがとう!って何度も感謝しました。

 

失敗しない呼び寄せについて考える

呼び寄せたことで、親の認知症が悪くなったという人もいます。環境変化に高齢の親が順応できるのか?引きこもってしまわないか?兄弟や姉妹家族が、面倒くさくても、どれだけ親に関わるか?高齢になれば人の手も必要になります、それをやってあげられる心の余裕も必要です。

失敗しないためには、親の気持ちと兄弟・姉妹の考え方と老後まで見るという覚悟。事前に、介護を踏まえて考えて、親を呼び寄せるようにしないと…親と子供との関係も悪くなるやもしれません。 

じっくり話し合い、約束も決めて、5年後10年後を見据えての行動をと考えます。「不安だから呼ぶ」という安易な考えでは、親にとっても自分たちにとっても先々なんとも不安です。

 

 

私自身も、まだ、母親の生活に対して、サポートも足りず、姉妹間で不満をぶつけ合うことも多々あります。ですが、いざというときは、協力しあい助け合いしながら、現在進行中です。 母にとっての幸せについて、母の生活について、妹とこんなに話すようになるとは思いませんでした。子育てに忙しくても気にかけるのが、つい減るってことももちろんあります。そんな時は、妹から怒られました。

 

私の母は、退院後、介護の世界に飛び込むでしょう。脳梗塞で手足が動かないだろうと言われてしまいました。医療の設備が必要な感じなので、同居は難しいです。施設?施設ならばどんなところ?介護認定無いとだめ?、住民票がその場所にないとだめ?とか色々ありますよね。まだまだ、先が見えないのですが、親の介護についても考え始めた今、母がどんな残りの人生を生きるのか?生きられるのか?どんな死を最後に迎えるのか?親のため?

いや、私自身が後悔しないために、妹といろんな話をしながら決めていこうと思います。

 

 

クロワッサン特別編集 新訂版 身内が亡くなったときの手続き (マガジンハウスムック)

クロワッサン特別編集 新訂版 身内が亡くなったときの手続き (マガジンハウスムック)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2018/10/29
  • メディア: ムック
 
がんばらない介護

がんばらない介護

  • 作者:橋中 今日子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/03/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)